メンズカットについてのあれこれをお伝えします。メンズカットに関するよくあるQ&Aも記載しているので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

メンズカットとは？

理美容室のメニューやヘアカタログ、雑誌のヘア特集などでよく見る「メンズカット」。これっていったい何を指しているのでしょうか。

男性のヘアスタイルやカットのことを総称して「メンズカット」という言葉が使われています。

■理美容室のメニューの場合：男性のカットが可能なこと
■ヘアカタログやヘア特集の場合：男性のヘアスタイルのこと

いったいなぜ「カット」と「メンズカット」を区別するのでしょうか？

美容師とメンズカットの関係性

一説によると、日本に昔からある「美容室は女性が行く場所」「理容室は男性が行く場所」というイメージが関係しているといいます。

昭和53年、美容室と理容室の施術範囲が下記のように区別されました（厚生労働省の通達による）。

■美容室＝男性のカットのみはできない
■理容室＝女性のパーマはできない

しかし、時代の移り変わりとともに美容室を利用する男性が増え状況が変わってきたため、平成27年に上記は撤廃。

現在は、美容師と理容師の施術範囲はほぼ同じになっています。（唯一の違いは、理容師にのみ髭剃りを使ったシェービングが許可されている点）

美容室でも公に男性のカットを行うことができるようになったため、それを分かりやすくアピールするために
・メンズのカットをメインに行う美容室
・メンズのカット歓迎の美容室
・メンズに特化した美容室
などのことを「メンズ美容室」と呼ぶようになりました。

こうした流れをうけ、メニューに「メンズカット」と記載するようになったり、雑誌などで「流行りのメンズカット」などの特集が組まれるようになったりして、「メンズカット」という言葉が広く使われるようになってきたのです（諸説あります）。

メンズカットのよくあるQ&A

ここからは、「メンズカット」についてよくある疑問についてお答えします。

Q1.メニューにメンズカットとカットがある場合、どちらを選べば良いですか？

男性客も女性客も訪れる美容室の場合、店によってメニューの書き方はさまざまです。

カット：男性・女性・子どもなどのカットを指すことが多い
（性別や年齢を問わず一律の場合、髪の長さによりプラス料金がある場合、キッズカット設定を行っている場合など、詳細は店によって異なります。）

メンズカット：成人男性のヘアカットを指すことが多い

理容室の場合はほとんどの客が男性のため、メンズカットではなくカットと記載されている場合がほとんどです。

Q2.メンズカットのできる美容室・理容室を探しているのですが、どう探せば良いですか？

【探したいキーワード（メンズカット、メンズ美容室、理容室など）】と【場所（市区、駅名など）】を掛け合わせて検索するのがおすすめです。

例）「メンズカット　●●市」「メンズ美容室　●●市◎◎区」「理容室　◯◯駅」など

ほかにも、歩いているときに看板やメニューを確認したり、「いいな」と思う服装や髪形をしている知り合いに行きつけの店を聞いてみたりしても良いでしょう

Q3.（男性の場合）いいなと思う店にメンズカットのメニューがありません。行っても良いのでしょうか？

”女性限定”や”女性専用”などと記載されている美容室の場合は、男性は遠慮しておいた方が無難かもしれません。しかし、記載されていないのであれば、特に問題ないでしょう。

もし、どうしても気になるなら、事前に電話やメールなどで確認しておくと安心です。

理容室はほとんどが男性客のため、気にする必要はありません。

Q4.（女性の場合）女性でもメンズカットをしに、理容室やメンズサロンに行っても良いのでしょうか？

お店のホームページやInstagramなどを確認してください。女性の施術スタイルが掲載されているようなら、行っても問題ないでしょう。

気になるようでしたら、事前に電話やメールなどで確認してくださいね。

メンズカットを受けられる場所

メンズカットを受けられる場所は、「美容室（メンズ美容室）」または「理容室」です。

美容室では美容師が、理容室では理容師が施術を行います。（美容師には「美容師免許」、理容師には「理容師免許」という国家資格を取得する必要があります）

美容師と理容師は学ぶ内容が違うため、得意分野が異なります。

それぞれの得意なスタイルをまとめましたので、確認してください。

《得意なスタイル例》
【美容室】
・ミディアム～ロングの長めの柔らかいスタイル
・パーマやカラー、ニュアンスのあるスタイル

【理容室】
・ベリーショート～ショートのかっちりしたスタイル
・フェードやツーブロックなどバリカンを使用した男前のスタイル

自分のなりたいイメージや希望のヘアスタイルに応じて、店を選ぶと良いでしょう。

参考URL：
理容師法第1条2項
 美容師法第2条1項